腫瘍(がん)

「抗がん剤は副作用が強いの?」抗がん剤の疑問にお答えします。

芸能人のがんのニュース多いですね。

聞くと胸が痛くなります。

自分の飼ってる子が『がん』になったらどうしよう。

どなたも一度は不安に思った事があるのではないでしょうか。

 

がんになると、多くの事を短期間で決めなくてはいけません。

手術、放射線、抗がん剤などです。

 

手術なんかはイメージしすいです。

ただ、抗がん剤って具体的にイメージしにくいですよね。

長生きして欲しい。だけど、副作用で辛いのもかわいそう」

というのが飼い主様の本心だと思います。

 

そんな時の不安や疑問を解消できればいいなと思います。

今回はそんなお話です。

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抗がん剤っていったい何でしょうか?

乱暴な言い方をすれば、「がんを殺すお薬」です

 

がんだけを攻撃すれば完璧なお薬ですが、一つ問題があります。

癌細胞と体の細胞は、もともとは同じ細胞です。

なのでどうしても、がん細胞以外にも多少なりとも作用が出てきてしまいます。

それが副作用です。

 

わんちゃん猫ちゃんの抗がん剤治療は辛いでしょうか?

一般的に人間の抗がん剤よりも副作用は軽いです。

特に副作用なく投与を終える子も多くいます。

 

この子はリンパ腫で抗がん剤投与中です。

特に副作用は出ませんでしたが、唯一でたのがこれです。

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お気づきになるでしょうか。

ちなみに飼い主様も気づいていなかったです。

 

ヒゲが抜けています。

脱毛は出てもほとんどこの程度です。

つるつるに抜ける事はまずありません。

 

 

抗がん剤の副作用への考えは、最近変わってきました。

ひと昔前の主流は

「抗がん剤で副作用がでたらしょうがない」

でしたが今は、

副作用をできるだけ出さないように、予防的に薬で抑えましょう」です。

 

この考えに私も賛成です。

予防的に薬を処方するようになり、副作用は減ったと感じています。

抗がん剤中も元気に過ごしてもらう、ここが腕の見せ場です。

副作用をできるだけ出さないようにするのが、腫瘍科の獣医の務めと思ってます。

 

抗がん剤のQ&A 詳しい情報はこちらへ

 

動物病院での抗がん剤治療は、日々変化します。

『昨日の常識が、今日の非常識かもしれない』

そう思い日々勉強です。

 

「あれ?先生、前といってる事変わったな」と思ったら

どんどん聞いてくださいね。

きっと新しい情報をお話できると思います。

 

はづき動物病院 腫瘍(がん)治療についてはこちら

 

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