膀胱結石、膀胱切開

トイレに行きますがおしっこがでません。|猫の尿道閉塞

「トイレに行って頑張るけどおしっこがでない」

それは猫ちゃんにとって危険なサインです。

もちろんわんちゃんでも。

緊急で動物病院に行った方がいいです。

 

今日はおしっこが急に出なくなった猫ちゃんのお話です。

 

いつも元気で食欲旺盛な若い猫ちゃんです。

おしっこをしたくて何度もトイレに行く

「でも砂がぬれている様子がない」

と飼い主様のお話です。

食欲もなく水も飲まないとの事で来院されました。

 

診察室でお話を伺い、触診すると

お腹にソフトボール大の固い膀胱が触れます。

(大げさではなく、ソフトボールくらいの大きさと固さです)

 

どうやら昨日の夜からおしっこが全く出ていないようです。

本人も元気なく辛そうです。

 

これは尿道閉塞です。

 

尿道閉塞とは、尿道に石や炎症物が詰まっておしっこがでなくなる事です。

ただ、尿は腎臓で自動的に作られるので、膀胱には腎臓からおしっこがたまっていきます。

出口のない膀胱はパンパンになっていきます。

 

膀胱もこれ以上膨らめなくなると、今度は腎臓にまでおしっこがたまり、腎不全になります。

そうなるとかなり深刻です。

幸いこの子は、腎臓は問題ありませんでした。

 

レントゲンを撮ってみると、膀胱結石が尿道に詰まっていたようです。

仁科カール002

 

 

 

 

 

 

とりあえず緊急で、詰まっていた石をカテーテルで膀胱内に戻します。

これで、おしっこが膀胱から出るようになりました。

 

しばらくして、カテーテルを抜くとまた詰まってしまったので

後日手術で石を摘出しました。

手術の写真が開きます。 苦手な方はクリックしないでください。

手術の写真が開きます。
苦手な方はクリックしないでください。

 

 

 

 

 

 

 

 

手術後は尿石用の専用のフードが必要です。

フードで膀胱結石の再発を防ぎつつ、経過観察で元気に過ごしています。

 

猫ちゃんのおしっこが出ないのは緊急の病気です。

明日、明後日までまたず早めに受診してくださいね。

 

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