腫瘍(がん)

犬の鼻の腫瘍|がん学会と認定医授与式

先週の土曜は休診で御迷惑をおかけしました。

実は、年に2回行われる獣医がん学会が東京で行われました。

それに参加してきました。

 

今回は「犬の鼻腔内腫瘍」についてでした。

鼻腔内腫瘍って?

あまりメジャーではないですが、たまに見かけます。

 

文字通り鼻の中に腫瘍ができるので、息苦かったり、鼻血がでたりします。

わんちゃんの鼻血って、結構深刻なことが多いのです。

犬の鼻血は見過ごせません

 

ただ、人間だと子供が割と出してますね。

私も小学校のときはよく出していました。

なぜか遠足などのイベントの日に…

興奮し過ぎでしょうか。

 

今回学会では…鼻血は出ませんでした。

大人になりました。

 

 

さて話はそれましたが、

犬の鼻腔内腫瘍は、治療が大変なのです。

転移はそれほど多くないのですが、

鼻は骨で囲まれているし、脳も近いので手術ではなかなかとりにくい。

となると、放射線治療が一番の選択になってきます。

 

放射線治療は、大学病院に紹介したりしますが、

費用や通院頻度がつらい(なかなかお仕事がある方は厳しい)

 

放射線以外の何かいい方法がないか、世界中の先生が研究している訳です。

 

抗癌剤を動脈に注射する方法や、

手術で積極的にとる

分子標的薬を使うなど

 

どの方法も「これが絶対いい」という成績はでていません。

となると、どの方法を組み合わせていくのが、

癌を患ったわんちゃん自身や、飼い主さんにとっていいのか。

そこを考えいくのが腫瘍科診察で大切なところであり、一番の役割です。

 

腫瘍の治療は選択肢も多く、専門性も高くなってきています。

普段それほど必要ない知識でも、いざというときに使えるよう

常に勉強です。

 

 

もう1つの学会の目的は認定医授与式です。

「獣医がん学会の腫瘍科認定医1種」の授与式の様子です。

大変お世話になった先生からの授与で感無量です。

腫瘍科認定医1種とは

 

しかし、こういうとき、会場で「一言挨拶のスピーチを」と言われる事があります。

こういうのは、結構突然いわれます。

なぜか言っておいてくれないのです。

実はドキドキしてました。

実際スピーチはなかったのですが…

 

 

認定医証って、獣医師免許みたいに賞状なのかと思っていました。

実は『盾(たて)』でした。

昔から絵が下手だった私は、絵画展などで小盾をもらう事なく生きてきたので、

ひさしぶりの盾です。

せっかく頂いた認定医ですので、名前に恥じない診療をしていきたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。

 

 はづき動物病院 腫瘍(がん)治療についてはこちら

 

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